夢中

 今回ノーベル賞をもらうことになった山中教授は、医学部在籍中ラグビーに夢中だったそうです。スポーツは得意だったけど、外科手術は不器用で時間がかかり、手術の時には「じゃまなか」と言われていたそうです。挫折も何度か経験した後、このIPS細胞にたどり着いたとのこと。
 医学の分野でも、自分の夢中になれる領域を見つけられたということが、この成功につながったのだとお話を聴いていて思いました。
 人は皆、子供のころから夢中になれるものが違う、それを大事に自分も周りも育てていけば、どんな人にも可能性が生まれるし、夢中の対象は変わっても、その時の記憶は鮮烈に残り、人生における濃密な時間は同じであると、自分の経験からそう思います。

 話しは変わりますが、このIPS細胞と言い、クローンと言い、だんだん手塚治虫の世界に近づいているような気がして、ちょっと不安にもなりますが。