人間って

 この頃、日本語ってよくできているなあと思う。特に、人間という言葉。人に「あいだ」という間をつけた。私の勝手な解釈かもしれないが、人間は、確かに人と人とのあいだの関係の上に成り立っている。
 そして、内面的にも人間は、決していつも不動ということはなく、左右揺れ動くあいだに立っている。
 それを日々私は如実に感じている。この四年間ほど、私はほとんど毎日ゴルフ場で「ピース・エコ・ショップ」をやらせて頂いて、その収益金を毎月支援先に送らせてもらっている。このショップは、会員や色々な人たちの強力なる協力で成り立っている。大体午後の二時半ごろが、ショップの開店の時間である。その前に、準備時間があるのだが、この時間が私にとっては「魔の時間」なのである。登校拒否の心情になってしまう。それが、わかっているのに、毎日なのである。苦しい、だるい、解放されたいなどの気持ちにはまってしまうのだろう。でも、夫に乗せてもらってゴルフ場に着くと、途端に自律神経が調整されるのか、観念するのか、さっきまでの気持ちが消え失せてしまうのだから不思議である。
そして、夫が迎えに来て、車中の人になると、今日も行ってよかったという心境になって、毎日が過ぎていく。
 明日も、「魔の時間」が必ず訪れて、後に至福の時が待っているだろう。