微生物

 今日は、久しぶりな気分でこれに向かっています。休み癖とはよく言ったもので、忙しいのを口実に、ずるけていました。でもゴルフ場行きは、魔の時間と戦いながら、休みませんでした。
 そこで店番をしながら読んだ本が、まだ途中ですが、とてもよかったので、紹介させてください。自然の自浄作用を活かすBMWシステムについて書かれていて、著者は物性について、地球創世の時代から現代までを大きくとらえ、未来を思考するという視点が、体は小さいくせに立脚点は大きくないとやる気が起きない私には、とても気に入りました。
先ず、地球がここまでになった基礎を築いた三大立役者がBはバクテリア、Mは岩石を構成する鉱物が水に溶出されたミネラル、Wは水である。この三つが太古の地球を形成し、永い永い時を経て現代につながっているという。
 ラン藻と細菌の総称がバクテリア。これらは細胞に核がなく、原核生物と呼ばれ、有毒ガスや二酸化炭素に満ちていた三十五億年前の地球を、少しずつ変えていってくれ、それから細胞に核をもつ真核生物の登場となる。しかし、その真核生物と原核生物の間は切れていず、つながっているという。すなわち生物の最たる特徴は、子孫を残して代々の歴史を刻んでいく点にある。すべての生物がその細胞内に持つDNA(核酸)という物質(遺伝子)を複製することによって続いていく。つまり、DNAの構造と働きはバクテリアから人間にいたる全生物に共有のものであり、その視点で言えば生命の歴史で最初の生物であるバクテリアが、人間および動植物の共通の祖先であるといえる。
 この点が、先日「家族」というタイトルで書いた内容と合致していてとてもうれしく感じました。

そして、私が最も共鳴したのは、現代文明が,長い間培ってきた生態系のこのBMWシステムのバランスを崩してしまったという指摘でした。
 特に放射能汚染でにっちもさっちもいかなくなってしまったこの現状を打開してくれるのは、おそらく私たちのご先祖様であるバクテリアかもしれません。いえ、絶対にバクテリアです。日常生活で、いいバクテリアをふやしましょう。そしてできるだけ若い世代にその重要性を伝えていきましょう。