ロマン

 昨日、私は一つ年を重ねました。でも余りショックはありませんでした。一日一生と思って、実現し得ないかもしれないロマンを追いかけて、自分なりにできる範囲のことを組み合わせ、組み立て、一応精一杯やって、だるまストーブで沸騰したお湯の入った湯たんぽを楽しみに、安らかな眠りにつく。そして、また明日が始まる。この繰り返しでずっと元気でここまでやってこれたと思っています。これからもそんな風にいければありがたいだけです。
 ただロマンを持つか、持たないかで人の一生は、まるっきり変わってくると思います。特に老年に入った時、それがとても重要な鍵になると思います。
 去年の六月、会の交流行事で、猿島野まるごと博物館めぐりをした時、「木の匠」さんを訪問し、長い年月にわたって創られた沢山の素晴らしい作品を見せていただきました。みなさん感動して、又訪問した人がいたと後でお聞きしました。帰りがけに、彼が私たちを見送ってくれて、その時言われた言葉がずっと耳に残りました。「おれがこういうことをやって来たのは、結局ロマンを追っかけてきたんだよな」ロマンのお蔭で、この作品が存在するわけです。
 
 人によってロマンは、色々です。私のロマンは、この坂東市が、大きな和の知恵と勇気の「新しい大和魂」で皆がつながりあって、それぞれの光を放ちながら、二つのエコ、一つはエコロジカル(生態系を守って)、一つはエコノミカル(節約して)を大事にした暮らしをしていくようになることです。
 この度県で採択された協働事業が、このロマンに近づく第一歩となることを願っています。