東北の旅

 もうあれから四日が経ちました。随分時間がたったような気がします。全くの日常から、一日だけ全く違った世界へ行ってきたような気がします。
 宮城県在住の夫の大学時代の奉仕会のちょっと後輩の人で、もちろん私たちの会の会員さんでもあるのですが、彼が現在福島県南相馬市の水田で、光合成細菌を主体にした放射能の除染実験をしてくれています。それで色々直接会って話そうということになって、はるばる訪れたわけです。
 彼の娘さんが、一日の日程を作ってくれたということで、それに沿って、時間を少しも無駄にすることなく、彼のこれまでの生きざまも感じさせてくれ、彼の強烈な生命力に圧倒されました。聞けば彼は四男三女のきょうだいで、四男坊とのこと。もまれて育つ、それだけでもちがうんですね。今は少子化の時代。その意味では、生命力、生活力がどうしても希薄になりますね。
 光合成細菌も、太古の時代に出現して、何十億年を通り越して現在に至るわけだから、その生命力たるやすごいものだと思います。今、我が家では、といっても夫と私だけですが、この光合成細菌を煮沸して、さまして、お醤油さしに入れて、水にEM−1と一緒に入れて、自家製の卵油を飲んでいるのですが、二人とも快調です。
 最初に光合成細菌を煮沸する前と煮沸した後、両者を顕微鏡で見ましたところ、前後関係なく、同じように元気に動いていて、その生命力に驚嘆しました。EMの比嘉先生によると、千二百度までだいじょうぶとのこと。光合成細菌は別名、赤色硫黄細菌、緑色硫黄細菌という位だから、火山噴火口の近くでも生きているのかしらと思いました。
 その上、光合成細菌は、遺伝子を修復してくれる核酸を分泌するとのこと。放射能の内部被ばくにもいいと信じて飲んでいます。今の時代、どうやっても少しは入っているでしょうから。とにかく透明人間のように全くその存在がわからないのですから。