もったいない社会

 以前EM関係から送ってくれた雑誌「健康生活宣言」の中に、広瀬立成(たつしげ)氏が非常にわかりやすく原子力発電の末恐ろしさを解説してあって、理系に弱い私にも明解でした。その上、物理学者らしく、基本的、本質的な視点からで納得させてくれました。
 肩書が、東京都立大学名誉教授とNPO法人町田発・ゼロウエイストの会理事長とあり、後者の肩書が頭に残りました。
 早速アマゾンから彼の著書を取り寄せました。題名は「物理学者はゴミをこう見る」で、
そこにこの「もったいない社会」がありました。
 もったいない精神の塊から、ピース・エコ・ショップも生まれたわけですので、前々から私は、もったいないは日本人の知恵の泉であり、大和魂の特徴の一つと高く評価していました。
 私自身昔、ごみ拾いから全ての物を手に入れました。誰かが「無から有だね」と表現しましたが、「私の宮澤賢治館」「卵油ハウス」などは全て、ゴミ拾いが原点でした。
 このもったいない社会は、これからの時代の羅針盤にふさわしいいい名前だなと気に入りました。ごみになる運命になるものを反対に有用なものに変えていく知恵が、日本再生のカギだと思います。
 その好例が、現在ほとんど、高い償却費を払って燃されている生ごみです。湿っているものを燃すこと自体、とても不自然です。生ごみ光合成細菌を5,6回スプレーして蓋のあるバケツがいっぱいになったら、畑に一列一寸深めの溝を掘っておき、端から埋めていき、全部埋まったら、ボカシや堆肥を入れて畝を立てて種をまく。光合成細菌は嫌気性なので土中に埋めたままでも死にません。それどころか土中の放射能も減らしてくれ、悪いガスはえさにし、核酸やビタミン、カロチン、アミノ酸などいいものをを分泌してくれます。一挙両得ならむ数得になり、燃すのがもったいなくなります。
 とにかくもったいないという思いでゴミをへらせば、それだけで明るい社会が保障されます。