昨日の今日

 昨日の定例会は、これからやろうとしていることについての報告とそれについての話し合いでした。
 一つは、県のコミュニテー協働事業で採択された「光合成細菌を主体とした生ごみの自家処理と安全な社会創り」を、一緒に応募した二団体で実行に移そうとしているということ。具体的には、坂東市くらしの会で二十数名の会員さんが、EMによる米のとぎ汁流さない運動のモニターと光合成細菌を使った生ごみ処理に参加してくれることになったということです。これから暑い夏をみなさんの実践力で、この微生物に働いてもらって、見事に問題をクリアーできれば、それはどこでも通用できる真実であるということになります。どこでも通用する真実を坂東市から発信できれば、日本全体の環境問題を解決することにつながります。
 これまで捨てることが当然と思っていたものを捨てずに活かす、たとえば、米のとぎ汁をそのまま流すとヘドロの原因になり、悪臭、高額な除去費用、下水量の増加と、いいことは一つもありません。それを、EMで発酵液にして、透明な部分はあらゆる生活改善に、下の沈殿物は土壌の肥料に使えば、捨てるものが出ないばかりか、経済的にも健康にもばっちりです。
 生ごみにしても、可燃ごみの中に一緒に入れて出すと、水気で重くなり、それが焼却されるわけですから、当然その費用は高くなり、環境にも負荷を与えます。それを、自分の家で出た生ごみを、光合成細菌を使って悪臭もウジやハエも出さず処理して、土壌でたい肥化して、ついでに放射能も減らして、安全な野菜に生まれ変わらせれば、米のとぎ汁と同じに、マイナスがプラスに変わります。
 この二つのことを毎日続ければ、些細な行動ですが、偉大なことだと私は思っています。最初は大変かもしれませんが、習慣に組み込まれると、反対にやらないと気持ちが優れません。

 もう一つは、古河市の小学校で、自然科学研究推進事業の一環として、五年生の総合学習の時間に、私たちの会と連携して、土作り、野菜作り体験を通して微生物の働きや食、環境との関わりを学ぶということになったという報告でした。
 このきっかけになったのは、私が三、四年前にEMをプール清掃に使うと、掃除も楽で水も節約になり、排水浄化にもなると周囲の学校に働きかけていた時にお知り合いになった先生が、ある日訪ねてきてくれたことから始まりました。先ず、彼は米のとぎ汁流さない運動のモニターさんになってくれました。そして毎月EMの活性液を取りに来るうち、私たちの会が取り組んでいる「坂東市有機の里創り研究会」の趣旨を理解してくれるようになり、彼は自校給食から出る生ごみ光合成細菌で処理することを始め、それがこの事業に応募するヒントになり、私たちの会ともつなげてくれました。私は、彼が子の事業につけた題名「バイオマススクールを目指して」が特に気に入りました。
 今、学校の問題がいろいろ取りざたされていますが、このように地道に純粋に頑張っている先生の存在も知ってほしいと思います。