親玉

 このもったいないで生まれた親玉を、昨日は紹介するのを忘れました。あまりにもそれに毎日付き合いすぎて、ドーナツの穴のように一瞬空洞化してしまったようです。
 それでお分かりかもしれませんが、ゴルフ場通いの象徴、ピース・エコ・ショップです。
農場の生産物の余剰のものがもったいなくて、それらが活用されないと働く張り合いも弱まる、この悪循環を断ち切りたくて、「時は命なり」と思っている私の中に、このショップの発想が湧きました。平成六年八月三十一日(ヤサイの日)、ユニセフ・エコ・ショップの誕生でした。
 不思議です。生活の中に中心ができた私は、それからずっとコマのようにくるくる元気に回っています。昨年ユニセフをピースに定款変更をしました。会の目標がより明確になり、今では真に平和を体現して、お金を確実に役立ててくれているペシャワール会と私たちの市と交流関係にあって、放射能被害が深刻な福島県南相馬市へ毎月半分づつ送らせてもらっています。
 ここまで続けてこられたのは、いつのまにかもったいないでつながった仲間の強力な協力の賜物です。もったいないは、日本人すべての人の中に宿っています。それを眠らせたままにしないで、全国各地で起こせたら、これからの日本の復興のカギになるのではと、私はピース・エコ・ショップの足跡から、信じています。