自由

 昨日のカントという哲学者の自由についての定義ですが、以前私も同じように考えていて、自由を何よりも大事に考えていました。自由という字ですが、由という字は何々からという意味ですよね。そして自由の自は、自ず(おのず)とか、自ら(みずから)という意味ですよね。これを総合していうと「自然に自分の中から」という意味になりませんか。
 私は、自由をそのように捉えて、生き方の中心に据えていて、最初の子供が生まれた時、自由を貴ぶという意味で、由貴という名前にしました。それにもかかわらず、名前のように育てることができず、愚かにも親の自由を行使してしまいました。でもその間違いに気づき、宮澤賢治の人間定義に救われ、生き方を修正することができました。今では親子の関係も修復され、遠い昔のことになりました。
 今は賢治を生きている毎日で、真の自由を味わっています。カントの言うような、そして賢治の言うような。今日も、自分で決めたことを大体組み立てて終わることができました。