だるまストーブ

 だるまストーブは、この自生農場の冬の風物詩だ。皆、このストーブに吸い寄せられてくるような気がします。冬の何よりのごちそうです。
 でもこの温かさを生み出す素の木は、自生農場の主が毎朝ストーブに入れやすい大きさにしてくれる作業あってのことなのです。手間とはよくいったもの、正に手間なのです。
 この貴重な温かさを大いに活用しなくてはもったいないと、できるだけお豆や煮物を煮たり、湯たんぽのお湯をつくったりして、幸せな気分に浸っています。
 今日は、二、三日前、昔の教え子が、将来はブリになるという出世魚のイナダを海で釣ったと言って持ってきてくれた立派な魚を、夫がさばいてくれて、ストーブでその切り身を煮て、夕飯にとてもおいしく、ありがたくいただきました。
 この教え子は、とても優しい子で、私が最初の本を書いた時、もう高校生でしたが、バイト先のお寿司屋さんからお寿司を届けてくれた懐かしい思い出があります。今は、いいお父さんで、子供さんも幸せですね。