回答

 この十二月初旬頃、昨日ブログに載せた要望書を、市に提出してきました。約十日後に下にあるような回答が届きました。
 要望書の内容も含めて、何か関心やご意見がありましたら、お寄せ下さればうれしいです。
 私たちの会が目指しているのは、あくまでも「次世代のため、元気、安心、希望を与える住民参加の有機の里」であり、、一過性の繁栄ではなく、土、水、空気、動物、植物、微生物といった生物が永続的に循環する平和な輪のような「将門の里」です。 

NPO法人  猿島野の大地を考える会

       坂東市有機の里創り研究会部会様
        
                        坂東市長  吉原 英一
 
 先日お寄せいただきました件につきまして、次の通りご回答いたします。

 日ごろから市政にご理解とご協力をいただきありがとうございます。
 これまでに全国の自治体等で行われたバイオマスタウン構想において、大きな成果を上げている事例は少ないようですが、その中において、昨年「有機の里創り研究会」と「四季の会」が合同で行った光合成細菌による生ごみ処理実験において、以前より簡便で処理効果も上がる方法と評価され、表彰を受けられましたことをお喜び申し上げます。
 私たちが快適で豊かな生活環境を送るため、資源やエネルギーを大量に消費し、廃棄物を大量に発生させた結果、地球温暖化や野生生物の種の減少など、地球規模の問題が生じています。
 市では、平成二十年六月環境基本条例を制定し、条例に定める理念を実行するため「坂東市環境基本計画」を策定しました。この計画の第五章リーデイングプロジェクトは、本計画の推進にあたり、最優先的に行い全体の取り組みを促進する施策として位置づけられるものであります。今回ご意見を頂きました「バイオマス活用推進計画」はこのプロジェクト三及び五に位置付けられています。
 生ごみの堆肥化による有効活用は、可燃ごみを減量化するとともに、二酸化炭素の発生や化石燃料の消費を抑制するなど、そのメリットは大きいものがございます。
 また、農地などへの堆肥の使用は、土壌病害の発生を抑制し、農産物の高品質生産を促進するとともに、化学肥料の使用を抑えた環境にやさしい農業、食の「安全・安心」という消費者ニーズを捉えた取り組みであり、有効な方策であると考えております。
 しかし、生ごみによる堆肥化は、原料となるべきごみの種類や量などにバラつきがあり、肥料としての成分が一定しないという問題もあります。
 さらに、市内では多くの畜産農家が高品質な堆肥を生産、流通させており、それらとの調整も必要となりますことから、ご依頼の「微生物循環によるバイオマスタウン構想」の実現に向けた協働実験活動への参加につきましては関係機関団体等の意見を伺いながら、生ごみの有効活用、減量化の方法の一つとして検討をさせていただきたいと思います。
 最後に、ご提案いただきました坂東市に定住、滞在していただく三つの施策ですが、新規就農者の生活保障につきましては、本誌でも後継者、担い手不足の問題を抱えていることから、青年就農給付金制度をはじめ、あらゆる補助、融資制度を有効に活用するとともに、関係機関が連携・一丸となって支援してまいります。農家民宿の開設につきましては、開設に伴う費用負担、体験メニューやサービス提供などの経営ノウハウ、さらには、採算性など農業者に掛る負担も大きくなることから、関係機関での支援体制を整えながら調査・検討してまいります。空き家バンクの開設につきましては、空き家を介し地域活性化の橋渡しをするすばらしい事業ですが、空き家の情報把握や法的制約等の課題もあることから、関係課と調整を図りながら検討をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。