今年の課題

 私たちの会は、宮澤賢治の世界観と日本人の精神的宝である”もったいない”を次世代に受け継いでもらいたく活動しています。
 その一つは、平成六年に”もったいない”から生まれたピース・エコ・ショップです。もったいない物を販売し、そのお金を平和と環境に役立つところに送って、こちらも元気や張り合いをもらっています。
 もう一つは、現在多額の費用で焼却され、地球温暖化にもなる生ごみがもったいなく、有効活用できないかという取り組みです。
 私たちの会は、茨城県から「地域の課題は地域で解決」という「コミュニテー協働事業」のお誘いを受け、「EM(有用複合微生物)の中の主役、光合成細菌を使った生ごみの自家処理法と安全な社会創り事業}という題名で申請し、採択され、市の支援でフォーラムを開催。県からの助成金と会員の奉仕作業で、光合成細菌を培養するビニールハウスを完成。
 「安全な社会創り」という意味は、その光合成細菌が放射能を低減させる力があるということです。
 現在、協働事業のお相手の「坂東市くらしの会」が光合成細菌による生ごみの自家処理を実践してくれています。
 次のステップは、大量の生ごみをできるだけお金をかけず、省力化でいい堆肥にして活用していくことです。今、正に私たちの会ではその堆肥化実験に取り組んでいるところです。
 もしその実験結果がよければ、平成二十一年公布の「バイオマス活用推進基本法」に沿って、国が県や自治体に申請を呼びかけている「バイオマス活用推進計画」に坂東市が応募し、国が認めれば、坂東市から全国に希望の光が発せられ、生ごみを通して草の根で真の環境浄化が実現すれば、それこそが将門につながるロマンではないでしょうか。
 その中心となる光合成細菌は、人間のご先祖様、恩人とでもいうべきありがたい微生物で、今後ますます人類に必要となるので、知っていただきたく、下手を承知で物語を作りました。ご笑読ください。この後「光合成細菌物語」が続きます。
 
 以上が、環境展の今年の内容でした。現在、この実験は、進行中です。これが増えて、ますます生活は目まぐるしくなり、こまねずみ状態です。
 でも、いつも言葉使いが適切で心に残る八十代の会員さんから、こんなに気力が充実している人は滅多にいないなどと身に余るお言葉を頂いて、うれし、恥ずかし、ありがたしでした。一人一人違う各々の夢に向かって、歩き続けましょう。走るのではなくて。