とりあえず症候群

 この名前は、私が名付け親です。私の四冊目の本「とりあえず症候群のあなたに」を、以前ゴルフ場のお店で買って下さった方が、先日農場に買いに来てくれ、今日も又ゴルフ場で一冊買って下さいました。
 とってもうれしくて「この本どうなさるんですか」と思わず聞いてしまいました。「知り合いの方でもう一人元気がない人がいてね」という事でした。家族の方にも苦しんだ方がいたので、余計その辛さがお分かりになるようで、私がこの本を出した真意と重なる優しい方でした。
 このグローバルで情報が氾濫し、価値観多様な現代では、自分の中に確固たる信念なり、哲学なりがないと、いつか自己分裂がおき、とりあえず症候群に陥る可能性が大きい。それでもとりあえず生きるしかない。
 私のこの四冊目の本は、もう最後の本になるかもしれないと思い、それまで自分の中からその都度、その都度湧いてきた本音であり、結論でもある十数曲の歌をCDにして、CD本として出しました。
 歌が一番体全体に浸透するし、なにかしながらでも入るし、自分で歌ってそれを行動に移すと、私の歌の場合は、生き方やものの見方が変わってくると私は信じているし、そう願っています。