若葉

 「青葉、若葉の陽の光」と昔から申しますが、ほんとに今の季節は木々の先端まで若葉で彩られ、それが陽に映え、なんとも美しい季節です。
 大工さんと三人で、お茶を外で飲みながら、それも夫が作ってくれる、ビワとドクダミとゴボウの合わさった三茶を頂きながら「木ってえらいよね。上から下じゃなく、下から上へ水分や栄養を上げて、あんなに高い木の枝の先端まで葉をつけるんだものね。それも太陽と水だけで」と私が言いましたら、大工さんが「人間でもそういう人がいるようですよ。水だけでもう何年も生きている人が。それも元気で」ということで、信じがたいのですが、テレビで、それもどこかの国の人だったとのこと。
 「水の中に、水耕栽培じゃないけど、栄養剤か何か入っているんじゃないの」と夫が笑いながら。大工さんは、それも否定。もしその情報を見た人がいたら、知らせてもらいたいものです。人間が、違った意味の植物人間になれるのだったら、世界の飢餓問題に大きな福音なのですが。