知行合一

 先ず、この四字熟語の読み方ですが、私はこの年になるまでずっと「ちぎょうごういつ」と思っていました。でもそれで検索すると、該当するものはありませんと出てしまって、ようやく読み方が間違っていることを思いさらされました。正しい読み方は、なんのことはなく、「ちこうごういつ」でした。
 この言葉は、中国の明の王陽明の学説で、意味は、「知ること」と「行うこと」とは別のことではなく、真の知識は実践を伴うものだということだそうです。
 私も、この言葉の意味に同感したから、この言葉を無意識に覚え、頭の隅にしまってあったのでしょう。これまでの自分が、自分らしく生きてこられたのは、正に行動しなければ自分のアイデンテイテイーにはなり得ないという信念のようなものが、絶えず自分の背中を押していたような気がします。
 現代は、知があまりにも先行しすぎていて、行とかけ離れ、様々な病理現象の原因になっていると感じます。
 私の場合は、現代とは対照的に」、「知」は関係なく、先ずゴミ拾いという「行」から入りました。そして、その後、「環境」という知に目覚めたというわけです。だから、「行知合一」でしょうか。
 現代は、私のように「行」を優先させて、「知」に近づけることが、自分を元気に強くさせてくれる特効薬だとおすすめしたいのですが。
 知っていて、やらないのは、自分を不安にさせたり、自己嫌悪に陥らせます。思い切って、なんでも行動に移しましょう。