賢治の言葉

 「世界のまことの幸福を策ねよう(たずねよう) 求道すでに道である」
 昔好きだったが最近忘れていた賢治のこの言葉に出会い、とても懐かしかった。ある意味で、先日の「永遠なる未完成 これ完成なり」という賢治の言葉と重なるところが多い気がします。
 人間である以上、だれでも永遠に到達できないけれど、それを自覚しながらも、理想や真理を求めて行動し続けるということが、最も大切な事なのだと賢治は言い伝えたかったのではないでしょうか。
 今をグローバルな時代というならば、賢治のこの言葉「世界のまことの幸福」を索ねることこそが、人類にとって最も喫緊の課題といえないでしょうか。
 私たちの会が支援に力を注いでいる、中村哲医師を代表とする非政府組織「ペシャワール会」こそは、正に「世界のまことの幸福」がどんなものであるかを、行動の蓄積を通して私たちに示しています。
 私たちの会も、微力ながら生ごみを通して「世界のまことの幸福」の一端を示していけたらと願っています。