ねぎ実験

 一週間ほど前から、ねぎの残渣を会員の方に持ってきてもらい、小さい実験を始めました。約20キロの根も皮も上の緑の部分も全部入った残渣を、半分に分け、二つの穴を掘り、そこに各々入れて、一つはそのまま、もう一つには2,5倍に薄めた5リットルの光合成細菌を如雨露でかけ、ビニールでひふくしておきました。
 今日、いつもピース・エコ・ショップに新鮮野菜を届けてくれる、昔私がやっていた塾(自由来)の教え子のお母さんが来たので、そのささやかな実験場を見てもらいました。彼女は、どちらも悪臭はしないと言いました。確かに上から何も動かさずに見ると、緑のねぎの外皮はあまり変化も見られず、虫も周囲にほとんどいませんでした。
 彼女が「小野さんの所の土は、農薬も化学肥料も使わず、いい微生物がすでに入っているから、どちらもにおわないんだよ」とうれしいお言葉。
 その後、ネギの残渣の表面を動かして、内部を出してみると、全体がとろけてすでに形を失っていました。
 以前、彼女が大きくなりすぎてしまったサニーレタスをうちの鶏さんに持ってきてくれ、山に積んでいってくれたことがありましたが、鶏さんに少し与えただけで、数日でいつの間にか山が平地になっていました。即ちとろけて、堆肥化してしまったのです。
 それと同じ現象が、内部で起きていたという訳です。
 やはり、光合成細菌をやっておいたねぎの内部の方が、ねぎの匂いはするものの腐敗臭はしませんでした。
 毎日、少しずつですが、発見があり、なんでもトライすることが人生を面白くしますね。
「三つ子の魂 百までも」ではありませんが、子供に還って何事も遊びの感覚でやることが
長続きの秘訣かも知れませんね。