討論会

 昨日のNHK終戦記念日の討論会は、三人の人の意見が心に染みました。一人は、作家の方で、日本は全て海に囲まれていて、人々は海の周辺で暮らしており、また、54基の原発は全て海の近くにあり、外から攻められてはどうしようもない環境の中にある。
これまで守ってきた平和憲法を活かすように、外交の力を磨けと。
 もう一人は、女性の弁護士さんで、世界に向けて色々な側面から、行動を通して働きかける姿勢が大切と。
 三人目は、憲法を変えることに自分は反対だが、かといって反対派にこれといった代案がないので、賛成派に回る人が多くなる。

 この三者の意見を総括すると、具体的な案を提示して、それを行動であらわし、それをアッピールする外交を行う。ということではないでしょうか。
 
 私たちの会が支援に力点を置いているペシャワール会は、正にそれを地で行っています。国の違いや宗教の違いを越えて、戦いのさなかにあって医療の前に、先ず守るは命と、千個以上の井戸を掘り水を手に入れ、不毛の土地に用水路を拓き、三千町歩いなそれ以上を緑の大地に変え、その後は、用水路建設に携わった元難民の人たちが、職人として用水路の維持管理をしていくための自立定着村を砂漠に建設。世界平和とはかくあるべしというお手本を、日本人である中村哲医師が行動で示したということです。

 私たちの会は、もったいないと働く張り合いがほしくて、余剰の物を売ってその収益金を最も必要としているところに送るというピース・エコ・ショップを平成6年に思いつき、そのお蔭でペシャワール会の存在を知ることにもなりました。
 今年で20年近くなる、そのピース・エコ・ショップを、やはりもったいないで手に入れた廃材を使って、もったいないハウス・ピース・エコ・ショップを形にしました。
 これを機に、私たちの会も、会なりの具体的な案を行動で示していこうと決心しました。それは、もったいない風を、時代の変革者、平将門の里である坂東市から社会に発信しようということです。全国各地にこのピース・エコ・ショップができれば、大量廃棄を抑止し、リサイクル、リユースが拡がり、助け合いの輪も広がり、日本人としてのアイデンテイテイーである大和魂が正しい意味で復活し、それを外交の柱に据えれば、たとえ日本が経済的に繁栄を極めなくても、日本人の資質は世界で高く評価されるでしょう。