等身大

 日常生活は、些細な事の積み重ねです。そして、会の活動も、目標に沿った具体的な事の積み重ねです。
 四季の会は、NPO法人猿島野の大地を考える会の中の、特にゴミ一般に関心をもって活動している主婦数人の部会で、毎週火曜日を活動日としてもう二十年近く農場に通ってきています。米のとぎ汁をEM活性液で発酵液に変えて排水浄化に、又EM培養液で川の浄化活動に、光合成細菌で生ごみ処理を、環境と身体によいEM液体石鹸の使用など、道路のゴミ拾いと合わせて、とにかく日常生活のゴミに関するつみかさねの歳月で、身の周りのやる気になれば誰でもできる等身大の活動だったから、ここまで続けて来られたのだと思います。
 もったいない・ピース・エコ・ショップも、等身大の活動であることは確かです。もったいないという気持ちから発想して始まりましたが、やってみると、双方向どころか、関わっている方向すべてにいいというのが実感です。先ずやっている本人が元気になり張り合いを頂けます。そして、不要な物がリユース、リサイクルされると環境がクリーンになります。そこから生まれたお金は本当に必要な所で役立ち、送った方も喜びを感じます。仲間同士役割分担して協力し合うことで連帯感が生まれます。そして、足元からできる等身大の行動なので、長続きします。
 今日も、この等身大の些細な行動、即ち、大根と人参でおなますをたくさん作っていったら、ゴルフ場のお客さんでおなますファンがおられて、ラッキーというような積み重ねがいつの間にか二十年というわけです。
 でも、その等身大の積み重ねが、日本のあちこちにできれば、そのお金も願いも大きくなって、平和の声が高まり、世界平和という四次元の世界へ私達をいざなってくれます。これこそが、宮澤賢治いう所の「イーハトーヴ」理想郷だと私は想っています。