心境

 賢治の「雨ニモ負ケズ」の文の最後は、「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイウモノニ ワタシハナリタイ」とあります。
 最近、そういう心境で、これからの残された時間を過ごせたらいいと思うようになりました。これまでもとつとつと歩んできた生真面目な性格で、娘に以前、地味という意味で「ジミー」というニックネイムをもらったくらいですから、ちょうどいいかもしれません。

 ただ、これまでたどってきて、たどり着いた夢だけは、みんなにでくの坊と言われようが、失いたくありません。それは、ご存じかもしれませんが、「もったいない」という日本人の伝統的、精神的宝を、私達、もったいない世代が、次世代に伝えていくために、私たちがこれまで20年以上やってきた「もったいない ピース エコ ショップ」と同じ名称、同じ仕組み、即ちもったいない余剰の物を販売し、その収益金を各自支援してあげたいところに送るという仕組みは同じで、あとは自由という「もったいない ピース エコ ショップ」が全国に出来る事です。
 それによって、これまで68年間平和を大事にしてきた、日本人の世界平和を願う気持ちと、日本人が自然への畏敬と感謝から生まれた「もったいない」が育てた知恵の文化が、自然と世界に伝わり、日本人の国民性が正しく理解され、継続性のある国民外交となるからです。
 同時に、国内で各地に出来る事で、次世代へ「もったいない」の風が生活の中に浸透していき、世代間の交流も生まれると思います。
 気の合った仲間がいれば、自分の足元からできる平和への関与が実現します。自分も元気に、相手も助かり、双方向に悦びが生れます。支援金の額ではなく、継続することが最も大事です。お仲間を作ってトライしてみてください。「案ずるより産むがやすし」です。
 お気持ちのある方は、ぜひ一度当地をお訪ねください。