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 毎日、大小さまざまなニュースの洪水の渦の中にいる私達、現代人。ただそれを聞き流し、自分の生活と無関係と思ってしまえば、何も変わらない。私達の会は、規模は小さいながらも、本質的、根本的、普遍的課題には、とても敏感です。昨日、その観点から一つのニュースが心に刻まれました。それは、国連の「気候変動に関する政府間パネル」からの報告書です。地球温暖化の犯人が私達人類であるのは、子供でも知っています。その原因は、二酸化炭素の排出量にあるというのも、周知の事実です。しかし、それを知りながらも、これまでなんら手を打ってはこなかったし、有効な方法として、地下に二酸化炭素を閉じ込めるというのもこれから研究開発という事です。
 世界中で、先に文明の便利、快適さを享受し、後につけを残すというのは、日本の格言「先憂後楽」の真逆です。こういう所から、昔の人は知恵で生き、己の領分をわきまえていたけれど、現代人は知識だけで生きているという感が否めません。
 私達の会が現在普及に努めている光合成細菌は、微細ながらも二酸化炭素が好きな嫌気性です。30億年くらい前に地球が二酸化炭素や悪いガスで充満していた頃出てきて他のバクテリアやその後出てきた植物と一緒に、生物の生きていける環境を作ってくれたと言われています。酸素が主流の今は、光合成細菌は少数派で日陰の身ですが、又彼らに登場してもらい活躍してもらえば、と思わざるを得ません。その上、放射能も減らしてくれるのですから。