いい年をしてと笑われるかもしれませんが、私の場合はいい年まで行かないと、この夢は持てませんでした。残念ながら、生きている間には夢は叶わないと思いますが、夢を持ち続けて生きていく所に力点を置くのもいいものです。なぜなら、そういう前向きな気持ちで生きていると、日々やる事があって、元気、安心、希望という三種の神器ならぬ三種の光がもらえるからです。光合成細菌ではありませんが、人間も自分の魂に光を当てないと、暗闇の中を生きていくようなもので、寂しくもったいない限りです。
 私の夢は、もうご存知でしょうが、「もったいない・ピース・エコ・ショップ」が全国各地に広がっていく事です。二十年前に、夫の農場を手伝っていて、余剰のB卵や鶏糞、家族だけでは食べきれない余剰野菜などがもったいないので、これらをお金にして最も必要としている所で使ってもらえば、自分の働く張り合いも生まれるという事でユニセフ、国連児童基金が頭に浮かび「ユニセフ ショップ」が誕生。その後、周囲の共鳴を頂いて、順調に続ける事が出来ました。途中で、ペシャワール会の存在を知り、同時にEMに環境保全の真価が検証できたので、命の支援と環境問題の解決こそが世界平和への路と決め、名称を「ピース・エコ・ショップ」と改め、定款の変更も済ませました。そして昨年もったいないという日本の精神的宝を次世代に伝えなければという熱い思いが、名称を「もったいない・ピース・エコ・ショップ」と改め、このようなショップが全国各地に生まれれば、素晴らしい国民運動に発展し、もったいないの風が日本に吹き渡り、助け合いの輪が広がっていくのではという夢にまで成長していきました。
 夢が実現する、しないは天にお任せして、私はあきらめる事だけはしないで、歩き続けようと思っています。