原点回帰

 昔、賢治を生きる具体的な路として見つけたのが、社会と自然が一体となっている道路のゴミ拾いでした。そこで無心にゴミ拾いをしていると、自然から元気をもらい、ごみという社会の矛盾に向かい合いながら、自分は何をすべきかという問いに答えを見いだしていった気がします。約三年間のゴミ拾いから、四季の会という仲間も出来、旧猿島町社会福祉協議会に働きかけてできた「茶はなし」というボランティア広報紙も、毎月、全戸配布、原本は手書きで12年間続きました。又、そのゴミ拾いで出会った廃材、廃物を活用して、夫が三年がかりで手作りした「私の宮沢賢治かん」も私達の会の大きな象徴です。
 そのゴミ拾いを、昔のように今日から続けてみようと決心しました。風の吹く中で、無心にゴミを拾う爽快さを久しぶりに実感し、二袋拾って帰ってきました。やはり元気がもらえたんですね。その後何をやってもスムースに心体が動くし、大事な事も片付き、正に原点回帰のいい一日となりました。