上の写真は、十年以上前、「わたしの宮沢賢治かん」のように、廃材、廃品を活用して夫が手作りしてくれた、彼のナイスセンスによる「卵油ハウス」です。緑のカーテンが涼しそうですね。

現在では私たちの会の大きな二つの柱の一つとなっているこのユニセフエコショップですが、その誕生は全く個人的な発想からでした。でも下を流れているものは、やはり宮澤賢治的世界観といえるでしょう。「世界全体が幸福にならない限りは、個人の幸福はありえない」という賢治の言葉が示すように、グローバル現代にあっては、戦争、原子力問題などは人類全体の視点で個人が関わっていかない限りは、人類の存続そのものが危機にさらされることになるでしょう。
 このユニセフエコショップは、今では会の事業として位置づけられ、会員やモニターさん(会のもう一つの柱であるEMによる環境保全活動の一環として、市との委託事業である「米のとぎ汁流さない運動」でつながっている人たち)などとの熱い連携で、大きく成長させて頂きました。
 、この会の拠点である自生農場で生産される安全な卵、安全な鶏糞、安全な野菜の余剰が、活用されないで終わるのはもったいないし、こちらの働き甲斐もないので、これらをお金に換えて世界で最も必要とされているところに届けられれば、すべてがハッピーエンドに終わるというのが、ユニセフエコショップの発想でした。戦中派生まれの私たち世代は、戦前派生まれの世代を親とし、終戦後に子供時代を過ごしてきたので、もったいない精神がDNAに刻まれています。カテゴリーにある「私の宮澤賢治かん」も、そのもったいない精神の賜物です。見えないものが、いかに見えるものを構築していくか、物質主義で中を空洞化させていく現代文明というものと、それは対極にあります。
 「整理することから、人は二倍の力を得る」という、私の大好きな賢治の語録ではありませんが、捨てられるべき運命にあったものを、すべて整理し活用することで、無から有どころか、マイナスから命をつなぐ宝に変えてしまう力があるということです。ユニセフエコショップは、見事にそれを証明してくれました。
 平成六年八月三十一日(ヤサイの日)に産声を上げたユニセフエコショップは、現在十七歳になりました。「ちりも積もれば山となる」という不法投棄を推奨しているようにも思えることわざですが、みんなの善意や協力が積もり積もれば宝の山となるという風によく解釈して、まさにその通りになりました。これまでの送金額は、総額で二千万円は優に超えました。名前はユニセフエコショップですが、途中から支援の主軸を「ペシャワール会http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/」に変えました。現在は、被災地にも送っています。この事業を通して、会員やモニターさん達との結びつきがとても強くなり、世界平和という遠くの世界と思えることに、自分たちが日常生活の上で、それも自分たちが丹精込めた生産物で関われるという共通の悦びを感じられているような気がしています。
 最初はユニセフ卵、鶏糞、余剰野菜という顔ぶれでしたが、少しづつ品目が増えていきました。EMショップも兼ねるようになり、EM製品。排水浄化を目指して、EMリサイクル液体せっけんも作るようになりました。食器洗いも洗濯にも、また頑固な油汚れにも、なんとシャンプーとしても愛用している人も出て、作り甲斐があります。年中行事の炭焼きからできる竹酢液も好評です。これまでに書いた四冊の私の拙著も仲間入り。
 最後に健康にも強力な助っ人、卵黄油の登場。私達は最初自分たちで試してみて、体で卵油の効果を実感しました。
 次に、EMリサイクル液体せっけんと卵黄油のパンフを載せますのでご覧下さい。これを読んで、一度お試し頂ければありがたいです。

 ピース・エコ・ショップ
     ピース手造りEM 卵油のご紹介
ピース・エコ・ショップは(平成23年9月15日より、ユニセフからピースに改名しました)は、平成6年8月31日 (ヤサイの日と命名) に、もったいない精神と働く張り合いを求める気持ちから発想し、産声をあげました。
そして皆様の暖かいご支援により、平成24年までで、ユニセフ(国連児童基金)に954万4000円、ペシャワール会中村哲医師を中心に、パキスタンアフガニスタンで医療、井戸掘り、用水路建設により緑の大地計画を実現して、現在はその用水路を維持、補修していく人々の自立定着村を砂漠の中に建設中のNGO組織)に1458万7200円、日本赤十字に80万円、福島県南相馬市に41万5000円、総額2534万6000円を送る事ができました。人命に直結する貴重なお金です。本当に有難うございました。
平成23年度よりペシャワール会と東日本被災地へ毎月半分ずつ送っています。私達皆の小さな力が集まって、争いがなく環境を汚さない平和な世界の実現に関与できる力になり、私達もそれによって日々元気や悦びを与えられています。平成12年、猿島野の大地を考える会がNPO特定非営利活動法人)を取得する際、ピース・エコ・ショップは会の事業として位置づけられ、会員の協力と結びつきは一層強くなりました。
最初は、余剰卵、鶏糞、余剰野菜といった顔ぶれでしたが、EM(有用微生物群) 製品、EM手造り液体石鹸、竹酢液、自著の本、もったいない物、光合成細菌などと品目が増え、途中から仲間入りした一つに卵油があります。私達は最初自分で試してみて、体で卵油の効果を実感しました。そして、卵油で皆様にも元気になって頂いて、その感謝の気持ちをピースにつなげてもらおうと思いつきました。
これまでに色々な悩みをお持ちの方々が、この卵油で元気になられました。今回はその卵油について、更に深く知って頂きたく思います。

       クエッションズ & アンサーズ

Q. 卵油は誰が発見したのでしょうか。
A. 卵油は、日本古来の民間療法の一つで、その起源は平安時代とも奈良時代とも言われています。近代になって、当時医学看護のバイブルと言われた家庭の医学書、赤本に「滋養強壮にもなり」「内服すれば心臓の妙薬で」「外用すれば痔の妙薬」等、臨床事例が多々挙げられています。
Q. 卵油のどんな成分がどう身体に働くのでしょうか。
A. 主成分はレシチンオレイン酸などの不飽和脂肪酸、ビタミンE等です。
  これらは、私達の細胞の壁をつくる大切な物質であり、細胞の働きや免疫力を高めます。レシチンは血液中のコレステロールを乳化させ、善玉コレステロールを増やす働きがあることが知られています。更に、ビタミンE は抗酸化作用によって細胞の老化や癌化、動脈硬化の進行をおさえます。これらの栄養成分とその他微量成分の総合的な作用により、高血圧、脳卒中動脈硬化血栓症狭心症、糖尿病、肝臓障害などの予防や、これら疾患の初期段階における改善などが期待できます。
Q. 卵はコレステロールが多いので、食べ過ぎないようにと言われますが、卵油はどうですか。
A. 卵油は卵の黄身を加熱してレシチンやビタミンE を抽出したもので、当然成分的にも変化し、卵をそのまま食べる事とは明らかにちがいます。コレステロールが気になる方は、むしろ積極的に卵油を飲んだほうがよいです。卵油レシチンには、血管に付着しやすい悪玉コレステロールを取り除き、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
Q. 卵油の原料となる卵は、どのようなものがよいですか。
A. 卵でいいますと、放し飼いの鶏の卵はケージ飼いの鶏の卵に比べて、必須脂肪酸を最高で五倍も多く含んでいて、コレステロールもずっと少ないのです。この卵油は、この農場の放し飼いの鶏の卵で造っているのでもってこいです。
Q. 卵油はボケ防止にもよいと言われますが。
A. 栄養面からのボケ防止法として、レシチンは非常に有効です。人間の体の重要な器官、特に脳細胞にはレシチンが多く含まれ、卵油でその栄養素を補給できます。更に、レシチンの構成物質であるコリンは、神経伝達物質。正常な神経の成長発達に欠くことのできないものです。

お問い合わせ、ご注文はこちらまでどうぞ。
 306−0505 茨城県坂東市菅谷2218 自生農場内
 NPO 法人 猿島野の大地を考える会 ピース・エコ・ショップ 事業部
     TEL & FAX 0280−88−7670
ホームページ  http:www.koganet.ne.jp/~onofarm
ブログ  坂東市有機の里創り研究会(会の部会の名称)で検索して下さい。ブログで会の活動の現況や思いを毎日載せるように努めています。
 


            最近仲間入りしたニューフェイスが、光合成細菌です。このバクテリアを自分たちで培養できるようになった私たちは、数か月前から、会の部会で、ゴミ関係で活動している主婦のグループ「四季の会」の人たちに、生ごみ処理に光合成細菌の散布実験をしてもらっています。条件は蓋つきのバケツというだけ。ごみを入れたら、そのたびに光合成細菌を数回散布するだけ。毎週火曜日の活動日に、生ごみ入りのバケツを会員の一人が持ってきてくれるのですが、臭いどころかかぐわしいにおいが・・・・。もう一人の、普通のバケツでやっている会員も、コバエも湧かないと言います。もちろんこれまでのボカシでもいいのですが、効果があって続けるのには楽という側面も欠かせないのではと。
 私たちの会に、坂東市の「くらしの会」の会長さんが入っていて、今は「くらしの会」の会員さんも数名実験に加わっており、同じ感想で、心強くなりました。環境保全のため普及したいので、定例会で値段を決めました。会員さんには、五百ミリリットルで百円。非会員さんには、同量で三百円としましたので、お試し下さい。平成二十四年から市の直売所「恵みの里」に、EM液体せっけんや竹酢液と一緒に置いてありますので、お試しください。光合成細菌に放射能を減らす働きがあるという根本的な解決法を一人でも多くの方々に知ってもらって、一人一人が生ゴミや農業で実践することで、それを実証し、希望の光を発信し、それを分かち合いたいのです。
 もちろんエコノミカル(経済的)でエコロジカル(環境にやさしい)なエコ農法を目指している方にも、試して頂きたいです。カテゴリーの「光合成細菌」にアクセスしてみて下さい。

 所で、ユニセフエコショップはどんな形をとっているでしょうか。想像してみて下さい。なんと最初は、道路際にテーブルを置いた無人のお店でした。お金入れは、郵便箱を拝借。しばらくしたら鍵を壊され、売上金消失。仕様がなく、自生農場の柵に、商品名の掛札を作ってかけ、様々な方法でPR.安全なEM卵、悪臭のないEM鶏糞.EM卵黄油、EM製品EM野菜と、まだいくらか若さも残っていたのか、百袋の鶏糞も自分で詰められました。しかし、数年前から世の不景気も手伝って、ユニセフエコショップも毎月の目標額に達しない月も出てきました。有機農業三十年、このショップに協力してくれている人の一言、「ゴルフ場のお客さんにでも買ってもらって下さい」が、ユニセフエコショップの命運を分けました。ゴルフ場の反対運動から始まった私たちの会ですが、宮澤賢治的人間観でお互いに対話を通して、いい信頼関係を築いてきた両者は、その頃には環境問題を相談してくれたり、ユニセフエコショップに協力してくれるような間柄になっていました。そこで思い切って、ゴルフ場の玄関先で午後二時間ほどユニセフエコショップを開かせてもらえないかと頼みました。ありがたいことに、快いお返事を頂きました。今から四年前の七月のことです。まさかまさかこんなに続くとは思ってもみませんでした。ゴルフ場さん、お客さん、そして品物の協力者の面々、すべての方々に感謝です。そして、このショップのお蔭で、私に読書タイムが与えられ、光合成細菌もそれがなかったら、今のような進展は絶対になかったでしょう。また、私の四冊目の本をCD本として出そうということにもならなかったでしょう。なぜなら、このほとんど毎日というショップ生活の積み重ねがあったればこそ、私の人生の結論ともいうべき二つの歌が私の中から自然と湧いてきて、CD本を出そうという決意につながったからです。
 この本の題名は、「とりあえず症候群のあなたに」と言います。とりあえず生きている間に、様々な症候群に陥ってしまってそこから抜け出せないでいる人たちに向けて、ほんとに元気に一度しかない人生を歩んでいってほしいという願いを込めて、その答えのヒントとなる歌をつけて、もうこれが最後と思い、夫にわがままをきいてもらいました。
すべて、この会の代表でもある夫の理解と協力があればこそです。本の売り上げは、坂東市平将門がご縁で南相馬市と親しいと聞いたのでこれもご縁と思い、今は全額福島県南相馬市に送っています。ご協力頂ければ、私も南相馬市も幸いです。
  
  表紙の左写真は、ゴルフ場でショップを開かせてもらっているところです。そして右に、私の歌の題名のリストが載っています。

 もし、ユニセフエコショップの上記の様々な商品達をご希望の方は、コメントの欄かお電話でご連絡頂ければ、ありがたいです。ご支援の手をお待ちしております。