「とりあえず」という言葉

 とりあえずという言葉は、現代をよく象徴している言葉だと思うが、皆さんはどうでしょうか。日常気を付けてみると、人はよく口にしているし、耳にするような気がする。。
 私の四冊目の本は、いみじくも題名が「とりあえず症候群のあなたに」である。世の中があまりに複雑で、流れが速すぎ、納得する生き方を見つけられないまま、とりあえず生きているうちに、様々な現代の症候群に陥ってしまう人たちに向けて、かつてはそうであった著者が、宮澤賢治によって、とりあえずではない、ほんとの元気、安心、希望の源泉を見つけられ、とりあえずから抜け出してほしいと切願し、お節介かもしれないが、老婆心から書いた次第である。
 この本は、もうこれが最後の本になるかもしれないので、今までの自分の中から湧いてきた歌のいくつかを入れて、CD本とした。そして本の題名に合わせて、最初の歌に「とりあえずのうた」を選んだ。しかし、この歌だけは一番しかつくれなかった。とりあえずという言葉と日本語で「とり」という接頭語や「とり」がつく言葉が多いことに気づき作ったのだが、結局いまだに二番ができていない。
 今や、放射能の問題が日本中を震撼とさせているが、根本的解決ははかられず、とりあえずの状態が続いている。
 そこで、このブログを読んでくれた方にお願いしたいのですが。下に私の一番を載せますから、現在の状況をかんがみて二番を作ってくれませ んか。

                とりあえずの歌

           風見どりのように とりとめもなく 
           とりあえずとりあえず 生きてきた
           ある日 蚊取り線香の渦が 灰になるように 
           取り戻せない 自分の時を 想った
           他人に 取り越し苦労して 取り繕ってはきたものの 
           いつもあとに 取り残された自分がいた
           自分の青い鳥 取り逃がすのも 自分
           とりあえず とりあえずが いつかそのうち 命取り
           自分の足取り 確かに感じて 鳥のように 自由に
           色とりどりに 生きていきたい