もったいないお化け

 今日は火曜日。週一回顔を合わせる女性のゴミ関心部会の日。ごみを拾ったり、リサイクルハウスの整理をしたり、EMによる川の浄化活動、今は光合成細菌による生ごみ実験もしている。私が三年近く独りで毎日好きでゴミ拾いをしていて知り合い、一緒にやるようになって、いつの間にか十七年位の歳月が流れている。途中で仲間入りした人もいて、みんな気持ちの純粋な人ばかりで、命の洗濯をして元気をもらいあっている。

 又、火曜日は、市との排水浄化対策委託事業でやっている、「EMによる米のとぎ汁流さない運動」のモニターさんが、月一回EM活性液をもらいにくる日でもある。今日は、そのモニターさんの一人と話をしていて、彼女がいつも子供や孫に言っているという「もったいないお化け」という言葉に感心させられた。私と大体同世代の彼女は、手作りの食事の残りは捨てないで最後まで食べるのがふつう。それが残ると捨ててしまうのを日常見るにつけ、「もったいないお化けが出るぞう」と言ってしまうと笑う。
 私もすべての行動の原点は、もったいない精神からきている。人間は時代の申し子だから、もったいないが体にしみついて、DNAに刻まれている感がする。でもそこから、ピース・エコ・ショップも生まれたし、ゴミ拾いから、もちろん夫の建設力あればこそだが、「私の宮澤賢治かん」も「卵油ハウス」も「リサイクルハウス」も生まれたし、その他もろもろの物が命拾いした。それだけではない。人と人のつながりあいや絆,協力という広がりが生まれたのは、それ以上の収穫だろう。

 もったいない精神は、見えないけれど、無限の可能性を秘めた人間のエネルギー源になる、次世代にぜひとも伝えなければならない宝だと思う。同世代の人たちよ。それぞれの場でもったいない精神を発揮して、次世代の人たちに伝染させましょう。