うつ病

 今日、「うつ病」についてテレビで報じていました。驚いたことに、十五、六人に一人の割合で、うつ病にかかっているという。私の聞き違いかもしれないと思って、夫にきいてみたら、彼もそう聞いたような気がするという。すごい数字だな、現代ってほんとに病んでしまう時代なんだなあ、元気でいることの難しい時代なんだなあとつくづく思いました。
 私も生き詰まって、苦しんだ側ですので、その苦しみもよくわかるし、現在元気でいることの希少価値もよくわかっていますので、それだけあればなんにもいらないという思いで、現在までやってきました。
 その番組では、薬に頼らず、自分を客観的に見つめる記録法や仲間同士で語り合う法という新しい療法を紹介していました。私も薬などの対症療法では、真の解決法ではないと、早朝自然の中を走ったり、物を整理することで気持ちを整理するなど、無になってやはり自分を客観視することに努めました。そこに、それまで理解できなかった賢治の詩の中に、自分が求めていた「人間とは、自分とは」という究極の問いへの納得のいく答えを見出しました。もし私が生き詰まらなかったら、私は賢治の詩の大事な一文を永久に理解できず、通り過ぎていたでしょう。まさに「陰極まれば陽となる」です。

 うつ病に苦しんでいる人が、それほど多いということを知って、先輩として、またそこから生還した者として、明日一つのヒントとなる歌を紹介させてもらいます。
 また、明日になってしまうので。 また、明日。