一つの勇気

 先日長淵剛さんが子供たちに、なんでも本気で勇気をもってやれと語りかけていました。これから子供たちには、長い長い生きていく時間があります。その途上で、必ず人生の岐路が待っています。その時、この勇気という目には見えないが決定的なエネルギーが出るか、出ないか、未来を担う子供たちの一人一人がそれを原動力に生きるか否かが、国の活力を決め、国の方向性をも決めるバロメーターだと思います。長淵さんは本質をついていると思います。
 私たちの会が生まれ、ここまで歩んでこれたのも、最初に一つの勇気があってこそでした。
 
 又、話は変わりますが、内橋克人さんが、現代のグローバル経済の実態について話しておられ、その方面も弱い私には、現代経済が陥ってしまっている深淵の現実を実にわかりやすく話され、全て謎が解けた気がしました。

 内部留保と株主配当、効率至上主義、派遣切り、公共の企業化、株主評価優先、緊急融資の見返り、民営化、非正規雇用規制緩和、パッケージ、制度移植、貧困マジョリテイー、パックスアメリカーナ、ワシントンコンセンサス、国益、国民益、むきだし資本主義、外国ファンド、機関投資家、マネーがマネーをうむ、マネー資本主義の競争原理、トリクルダウン効果、ビッグバンアプローチ、One winner takes all. などなど、彼の話してくれた言葉の羅列だけでもお分かり頂けるでしょう。
 最後に、彼が涙して言われました。「人間が主語の経済であらねばならない。求められるものは、一人一人の人間が賢さを伴った勇気をもつべきである」
 
 明日は、私の拙い歌「一つの勇気」を。  もうじき明日ですけど。