ペシャワール会

 今日、私たちの会のピース・エコ・ショップ事業で支援に力を注いでいるペシャワール会より、便りが届き、ゴルフ場で店番をしながら、それも大事なメガネを忘れ、代表の中村哲さんの文章だけでもと、目を絞り光を探しながら読みました。
 いつもながら、行動に裏付けられた彼の言葉と精神の高潔さと透明感に感動し、一人そっと涙をぬぐいました。井戸掘りから用水路建設と、生命の根源である水と食べ物の供給路を拓くことを思いたち、実践し、実現させてしまったスケールの大きさは、すべて平らにあまねく和をもたらす、平和の行為そのものです。
 600名のアフガニスタンの人々と十年以上の長きにわたって、この事業に取り組んできた結果、周囲からの全幅の信頼と豊かな経験、技術を全員が身に着け、不毛の地が豊かな実りを約束してくれる大地に変わりました。それも戦争の真っただ中にあってです。
 今日の便りには、他の所からも用水路を作ってほしいと陳情に来られたとか。最初は、土木工事に関して全くの門外漢であり、素人であった医師の中村さんが、思い決め、最初の一歩を踏み出したからこそ現在があることを思うと、信念から出た真の勇気というエネルギーのすごさに圧倒されます。