本音

 昨日の話の続きですが、仲間とは、本音が出せる関係をいうのではないでしょうか。だから話がはずむし、楽しいし、盛り上がるのだと思います。殊に日本の社会は、いい意味でも悪い意味でも、周囲に気を使って本音を出さない精神風土みたいなものがあります。
 それは、このような現代社会にあっては、人を余計に孤独にしてしまいます。そして問題を内包してしまい、解決を一層難しくしてしまいます。
 昨日たまたま、飯島愛さんというタレントが孤独死をしていて、彼女がやっていた残されたブログにいまだに何万件というアクセスと書き込みがあるという、まさに現代人の孤独の縮図を見るような報道がありました。
 
 本音といっても、個人的な利益やわがままとはちがいます。自分の悩みや弱みも含めて、ほんとの声とでもいいましょうか。また、現実社会の矛盾に対する違和感を表に出す。そのような日ごろ抑えていて、たまっていたものを表に出してみたら、同じことを考えていたんだという解放感や悦びは、小さいけれど行動につながっていきます。そしてそこに希望も生まれ、社会へ本音を発するという善循環が生まれます。私たちの会がそのような会であることに、悦びと誇りを感じます。