同じ釜の飯

 強い仲間意識を表現するのに、同じ釜の飯を食べると言われる。それとは、ちょっと違うかもしれませんが、ゴルフ場でピース・エコ・ショップをやるようになって、途中から総菜も作るようになりました。やはり野菜だけでは売り切れないのがもったいなくて、営業許可をとるのがお金もかかり大変でしたが、長い目で見て決心しました。
 その上、忙しくもなりましたが、家族が同じものを食べることで、家族分だけを作るよりは作り甲斐があると思うようになりました。時々、一番惣菜が売れる日もあったりします。そんな時、同じ釜の飯を食べている間柄だなとおかしくなります。
 でもこの惣菜つくりを億劫と思えないのは、やはり私の家族のお蔭です。私は家庭をもって、自分に課した鉄則がありました。家族とは、食事は手作りで、一緒に食べること。約二十年間、塾をやりながら、この鉄則を守るのは日々自分との戦いでもありました。でもやり通したことで、子供たちが巣立って行ってしまった今も、それが習い性になってこの惣菜つくりが何の抵抗もなく楽しくできるというわけです。
 そして、子供たちも各々の家庭で、我が家の家訓を受け継いでいてくれます。

私が、このショップをやっていて一番気持ちがいいのは、このショップのために皆さんが持ち寄ってくれる野菜やもろもろが、ちゃんと活用されて最後は我が家の鶏さんのお腹に入り、無駄にならないことです。
 毎日、時間も物も無駄のないように組み合わせて過ごせるのが、私の最大のボケ防止かもしれません。ありがたいことです。