EM液体石鹸

 地球は水の惑星と言われているくらいなので、私たちの会は水を重視しています。
 それゆえ、排水浄化対策として市と協働で「米のとぎ汁流さない運動」と称して、モニターさんに月に一回二リットルのEMの活性液を渡して、米のとぎ汁と合わせて発酵液を作ってもらい、生活環境改善に役立て同時に排水浄化に協力してもらっています。旧猿島町時代から続いていて、もう十年以上になります。
 それともう一つが、EM液体石鹸です。これも、上のモニター制度も、その発端は平成十年に行政で困っている汚い排水路ではたしてEMに排水浄化の力があるかどうかを、会で三か月間かけて実験をした時に始まります。その結果は、EMが正真正銘効果があるというものでした。いつか時間がある時、そのデーターはここにのせますが。

 その三か月の間、排水を汚す二大犯人は米のとぎ汁と合成洗剤であることを、目の当たりにしました。それから、米のとぎ汁は行政に働きかけ、合成洗剤は、それにかわる界面活性剤のない安全なEM液体石鹸作りに着手しました。
 初めは、どちらも手探りで、手作業でした。でもその体当たりが、次第にかたちとなり、今では生活の一部としてすっかり定着してしまいました。
 この液体石鹸は、食器洗いも洗濯も両方可能です。その上、換気扇や油回りのしつこい汚れにも抜群です。シャンプーとして愛用している人もいます。それでいて、値段は五百ミリリットルで百円です。卵油もそうですが、私の人件費が入っていないのでこの安さが成立しています。
 会として、排水浄化をもっと広い範囲で実現するには、大量製造、大量使用が求められますが、そうなると設備投資と雇用も必要になります。今のところは、十年一日のごとく、私の日常の時間の組み合わせの範疇にあります。ささやかでも、ファンがいて、昨日は四十本も売れました。
 誰かがいつかは現れて、さらにいい方向に受け継がれていくことを願いつつ。