バトンタッチ

 昨日の交流会の続きですが、日本中が昨年の大災害の痛みを引きずったままの新年だったので、来て頂いた方々と、少しでも希望の持てる年でありたいという気持ちを共有したかったので、昨年の会の活動を、裏表を使って一枚の伝達文を用意しました。
 そして、午前中はもろもろ好きな体験をして、お腹もいっぱいにして、お昼に恒例の自己紹介。会員の方がお友達を誘ってこられたり、大昔文教大のエコロジーの会のワークキャンプをこの農場で受け入れていたことがあって、その縁で入会し、家族連れで又遠くから来てくれたり、次女の親友もかけつけてくれ、子供たちが帰ったようでほんとにうれしい日でもありました。
 午後は、ちょうど風が出てきて寒くなったので、できたばかりのビニールハウスに入って、みんなで陽だまりの温かさを味わいながら、伝達文をお渡ししてお話しさせてもらいました。
 ここにそのまま伝達文を載せさせてもらいます。

           NPO法人 猿島野の大地を考える会
 会の基本理念
   自由   会の定款に沿って、各々個性の優れる方向に自由に手を挙げて役割分担をする
   平等   一人一人が魂の保持者であるという点で尊重し合う
   行動   行動することで、一人一人が真の元気、安心を得られ、行動の結集が希望を実現に近づける
   非政治  全てはその時その時、是々非々で判断する
   非営利  会の定款にある通り、世界平和や社会正義に寄与する
上記の会の部会として、このたび「坂東市有機の里創り研究会」が発足しました。発足の動機は、坂東市が「バイオマスタウン構想」作成の暁には、長期目標として掲げてほしいと私達の会が要望している基本理念「次世代のため、元気、安心、希望を与える住民参加型の有機の里創り」を、猿島野の大地を考える会の基本理念に則って、具体的に円滑に実現するためです。
 そして、「有機」とは「生命」を意味し、微生物から植物、植物から動物、動物から廃棄物、廃棄物から微生物という限りなき循環を指します。又、同時に人間同士の血の通った温かいつながりも意味します。即ち、有機の里とは全ての生命がつながり、重なり、拡がり、組み合わさり、組み立てられた、宮澤賢治言うところのイーハトーブ、理想郷を意味します。
 今回の東日本大震災で、日本のみならず世界中で、人類のこれまでの文明の在り様に猛反省を迫られる事態に遭遇しました。地震津波原発事故という連鎖的天災、人災の極限状況は、世界全体が人類存続の危機を感じると同時に、その真っ只中に置かれている被災地の人たちがいつ終わるともしれない不安と恐怖の中にあっても辛抱強く節度、知恵、潔さをもって支え合いながら生きている姿勢や、日本中、世界中から温かい支援の輪が自然と湧き広がっていることに、私達が目指す有機の里の原点を見る思いがします。
   坂東市有機の里創り研究会の活動方針
一、 バイオマスタウン構想の実現を、老若男女あらゆる世代の自主的な住民参加で、微生物による良質な堆肥化をローコ       ストで簡素に実現すること。
二、 次世代に持続可能で安全な大地を残すために、「民農官学」という坂東市独自の新ししい有機的な関係を構築し、微       生物によるエコ(エコロジカルでエコナミカルな)農法を確立すること。
三、 上記の活動を様々な方法で外へ発信し、農家民宿制度や耕作放棄地活用制度などを作り、坂東市での新規就農者の        育成や定着をはかること。
四、 坂東市にある農業大学校有機農業課をもうけること。

   これまでの詳細は、坂東市有機の里創り研究会ブログを見て頂ければ幸いです。
   出来るだけ更新しますので、ご意見や情報をお寄せ下されば、有難いです。




坂東市逆井で採取された落葉に含まれる放射性セシウムの減少に関わる光合成細菌群の効果

試   料   例  数    放射性CS濃度 (平均±標準偏差
    落葉1kg+水500cc   4      216.7 ± 51.22 Bq/kg
   落葉1kg+光合成細菌群液500cc   3      163.9 ± 48.17 Bq/kg

          I-131 不検出
          CS-137 109.8~128.2 Bq/kg
*供試落葉    CS-134 106.5~123.5 Bq/kg
          (放射性CS234 Bq/kg)
          K-40 不検出

*試料の処理 供試落葉1kgに水(対照群)および光合成細菌群液(処理群)をそれぞれ500cc散布し撹拌                後直ちに密封保存。 保存9日目にサンプリングし、放射性CSを計測。


 *結果     落葉に含有する放射性CSは、光合成細菌群液による9日間の処理によって減少する傾向を               示している。現段階では測定例数が少なく、その有効性が明らかにされるに至っていない               が、光合成細菌が放射性物質分解能力を有していることが示された。




平成23年の会のもう一つの報告があります。それは会の定款変更です。これまでのユニセフ・エコ・ショップ事     
     業をピース・エコ・ショップ事業と改めました。最初はユニセフだけに支援していたのですが、途中から支援の

対象が複数になり、会の最終目標は平和なので、総称として適切と考えました。現在は、世界平和を体現している
ペシャワール会と被災地を支援しています。これからもご協力お願いいたします。

 

 以上が伝達文の内容です。この後、光合成細菌談義になって、会が培養できるきっかけを作ってくれた先輩の会員さんから、光合成細菌を煮沸して飲んでいたら、老眼が治ったとのお話に、光合成細菌の出す核酸のなせる業かと驚きました。
核酸に関心がありましたら、お調べください。放射能を減少させたり、遺伝子を修復してくれたり、正に人類の救世主のような微生物の力ですね。