節約

 節約という意味でも、米のとぎ汁をそのまま流さないで、濃いとぎ汁を有用な微生物の餌にして微生物を増やし、発酵液にして生活のいろいろな所で活用すると、健康、環境にもいいし節約にもなります。
 先ずは、トイレに置いておいて用が済んだら流すと、汚泥を分解してくれるので、引き抜きは延長されるし、悪臭は消えます。お風呂の入浴剤として入れると皮膚にいい微生物がつき、アトピーなどに効くようです。私は、洗髪の時、この発酵液を洗髪、すすぎ、リンスすべてに使います。洗濯にも、洗剤と一緒に入れます。
 でも、寝る前に台所の排水孔に発酵液を流しておくと、いいとわかっていながら、いつも忘れてしまいます。
 そして、下に沈澱しているぬかの濃い部分は、排水に流さず、畑や土壌に肥料としてあげます。これも毎日になると、肥料の節約になります。
 私たちがこの排水浄化に取り組むきっかけになったのは、旧猿島町の頃、臭いとヘドロの苦情で困っていた用水路について行政から相談を受け、その頃EMに排水浄化の力があるかどうか、人づてには聞いていたものの、自分たちで納得できないものは長続きしませんので、定例会に諮って、その用水路で実験をすることに踏み切りました。三ヶ月間、週一回、一定の区間を、前日仕込んだEM液を会員がかんちゅうする作業と、月一回の水質検査でそれを調べることで、思っていた以上のいい結果をすべての点で得ることができ、現在まで続いている委託事業につながりました。
 その際、排水を汚している二大犯人は、米のとぎ汁と合成洗剤であるということを目の当たりにしました。この二つをなくせば、限りある水を節水できるし、将来水のリサイクルも可能になると思い、EM液体せっけんを作る動機が生まれました。
 こんな風に、一つ動くと、次のステップにつながって、今日があります。一人一人のやることはささやかでも、それがつながることで、線となり、面となっていきます。それが、日本に昔からあった庶民の生活の強さであり、明るさではないでしょうか。
 今日も、蒸し暑い一日でした。扇風機しか今年は使わないようにしようと決めましたら、反対に扇風機のありがたさが身にしみました。節約も、大いに楽しみながらやりましょう。