放射能測定

今日の午前中は、今度坂東市が購入した放射能測定器で土壌を調べてもらうため、出かけてきました。今の今まで、私はそれがゲルマニウム半導体検出器であると思い込んでいました。帰りがけに、親切な若い職員さんが渡してくれた資料を、今このブログに向かいながら読んでいて、それが精密測定に使われるゲルマニウム半導体測定器ではなく、それに比べて値段が安く、重さも軽く、操作も簡単な簡易測定に使われるシンチレーションスペクトロメーターだということを知りました。
 どちらにしても、「全く同じ試料を全く同じ条件で測定しても、複数回測定した場合の分析値は同じ値にならず、毎回ばらつく」ことを前提に評価する必要があるとも書かれていました。
 そういえば、以前二、三回坂東市にあった測定器で、同じところからとった、堆肥や落ち葉を調べてもらいましたが、全部値が違いました。
 その資料には、放射性物質の分析でも、残留農薬の分析でも、分析に適した状態に調整する前処理や分析機器の操作とその維持、管理が必要で、これらには必ず人間の手を介した作業が入り、それらの積み重ねによる誤差や様々な偶然の誤差に左右されるため、ばらつきを完全に避けることはできないとありました。
 そこで、真の値は、実は誰にもわかりません。神のみぞ知るということです。
 それにしても、人工放射能の事故で、これだけ自然を破壊し、神の領域を侵してしまったのは、私たち人類です。この罪を神は許してくれるでしょうか。少なくとも、許してもらえるよう努力すべきだと思います。後を託す次世代のためにも。