再び放射能

 毎日猛暑が続きます。この暑さの中での原発事故で被災された方たちの胸中や暮らしを想う時、放射能の心配のない世界をみんなで築きあっていかなければならないと切実に思います。
 先日役場の職員さんに渡された放射能測定の適切な評価についての資料を、今日もゴルフ場の店番をしながら再読しました。そして、「同じ試験者が、同じ試料を、同じ機器、同じ方法で、同じ日に繰り返し分析したとしても、その値は必ずばらつきます」とありました。
 一昨日このブログで紹介した、国際的に認められている分析機関で国際規格の認定を受けたところでないと分析結果は通用しないと書きましたが、それは、特に食品の分野で、食品の輸出入の規制に関わる試験室の条件としてとありました。その上、ISO/IEC17025:2005は、分析法ごとに認定されるものであることから、分析を発注する際には、何の分析法で認定を取得しているかを分析機関に確認する必要があるとのことです。
 グローバルな時代になると食品の放射能汚染の安全度を守っていくのは、こんなにも大変な事なのかと思い知らされました。
 グローバルとは対極にある地産地消の経済構造の中で、もし光合成細菌などの微生物が放射能を減少させてくれるということになれば、自分たちで食の安全を守れるのではないか、規制のしがらみも必要なくなるのではないでしょうか。
 その意味では、私たちが調べようとしていることは、どちらにしても真の値は絶対に出ないということですから、減少傾向が出れば一つの成果であること、又、これまでは微生物で放射能云々というコンセプトが測定の世界に持ち込まれなかったので、その対応策が考えられていないということだと思います。
 先日調べてもらった土壌は、六検体でしたが、全く同じところの土壌をよくかき混ぜて持って行ったのですが、以前もそうでしたが、全部数値がちがってばらついていました。それほどミクロの世界は人間にとって神秘な迷路なんですね。くわばら、くわばらです。