懐かしい来訪者

 先日出したハガキの力は素晴らしく、懐かしい人が顔を見せてくれました。振り返れば二十年以上前、会が発足する前、ゴルフ場ができる、できないと取りざたされていた頃、私が軽トラでゴミ拾いを終えて帰ってくると、農場に軽トラとは対照的なベンツがとまっていました。
 その車の主は、ゴルフ場の周辺に土地を持っていて、たまたま農場に立ち寄ったのです。そして、事務所に夫が敬愛する大学時代の恩師の写真が飾ってあって、お互いに同窓だと判明して、それがご縁になり、立ち木トラストにその土地を使わせてもらうことにもなりました。
 又、彼が飛行機のパイロットで、アメリカに留学していた時お世話になった方が、日本が敗戦で食糧難の時、船で牛を何百頭も積んで支援してくれたことで、日本国から感謝の受勲をうけたほどの親日家だったそうです。留学後も彼はずっとその方を親のように慕っており、ある時ご夫婦で来日されたとき、農場に招待し会の全員で歓迎会を開いたりした懐かしい思い出があります。
 個人的な話になりますが、長女の短大の卒業式に生まれて初めて渡米した時も、彼の飛行機にのせて行ってもらい、アメリカでは、その頃の司法長官、エドウィンミース氏に会わせてもらうというおまけまでつきました。その時私は、夫が書いた般若心経の中の「色即是空」を拙い英語で説明しながら、ミース氏に手渡したのを記憶しています。
 ミンス氏は、今も健在で、超党派イラクからのアメリカ軍の撤退についての委員会で活躍していると、今日昔話の折に彼が話してくれました。
 ゴルフ場への時間が来たので、これからはちょくちょく顔を見せてくれることを約束して元パイロット氏は帰っていかれました。
 ピース・エコ・ショップも最近好調で、日々明るい気持ちでいられることに感謝です。