一本の大根

 私たちの会は、ずいぶん前から坂東市の直売所、めぐみの里にEM液体石鹸や竹酢液や光合成細菌を普及も兼ねて、販売しています。この頃は、それらを補給しがてら野菜はほとんどそこで買っています。
昨日は、生き生きした立派な緑の葉のついた太い大根を一本求めました。なんとお値段は、百円。テレビで、一本の大根をすべて活用という番組を見ていたので、早速実行。
 まず、先端の葉は味噌汁の中に、茎の部分は、ぬかみそに、その間の葉と茎の両方ついている部分は、今度しらす干しを買ってから使うために冷蔵庫に、白い部分は一緒に求めた人参さんとで、なますをたくさん作ってゴルフ場のお惣菜と私たち夫婦が食べる用に、残った部分は寒い時におでん用に。これで、一本の大根の命を全部頂くことになります。
 おっと、一番大事なところを忘れました。今回は、それをやろうとしたのです。大根の皮を、人参の皮と一緒にきんぴらにすることを。昨夜それを作って冷蔵庫に入れてあるのです。今、ゴボウをきんぴら風に切って、これから作るところです。どんな味になるか楽しみです。
 今日この題材を選んだのは、長い長いデフレが続いて、日本はこれからも経済的に追い込まれる事態に陥ることは必然です。デフレとは、物価が安くなり、お金の価値が高くなるということでもあります。収入も低くなる代わりに、生活費も安くなります。
 これからの厳しい時代に対処するために、できるだけ出費を抑え、身の周りの物を活用し、自給自足体制を確立していく方向を国民が意識的に選んだ生活を身に着け、それを次世代に伝えていけば、日本はマイナスをプラスに変えることになると思うのですが。
 そのためにも、私たちの会はピース・エコ・ショップと一対のもったいない広場を作り、宮澤賢治の世界を発信していきたいのです。皆さんの周囲で、使われなくて、日本の文化の香りのする建具や調度、又余剰の材木などありましたら、連絡頂けたら幸いです。できるだけお金をかけないで、有る物を最大限活用してつくっていくというスタンスを大事にして、これからの時代にあるべき姿をみんなの力を結集して提示していくことが、私たちの会の使命だと考えています。
 私たちの農場に、夫が仕事の合間に、ほとんど廃材と頂いたり拾ったりした建具で、三年の歳月をかけて作った「私の宮澤賢治かん」という見本があるので、今度の計画も絶対実現すると信じています。