マイナスをプラスに

 昨日書いた教え子のお母さんが、今日も新鮮なキャベツと太ーい大根を持ってきてくれて、いいお話を。
 畑で、自分の軽トラの車輪が土にもぐって出られなくなり、隣の中学校の校庭で練習していた野球部の生徒に助けを求めたところ、快く五人の男子が応じてくれて、車を押してくれお蔭で立ち往生しなくて済んだとのこと。彼女がお礼を言って、キャベツあるかいと聞いたら、ないというのでキャベツをあげたら悦んでもっていったそうです。彼女もその子供たちがとても可愛く、気持ちがよかったとほんとにうれしそうに話してくれました。
 「おばちゃんが助けを求めたことで、中学生も自分も人の役に立ってうれしかっただろうし、キャベツをもらったことでいい思い出になったんじゃない」と私もうれしくなりました。
 人と交流を持つことで、マイナスがプラスになることは、人生の途上で多々ありますが、現代の無縁社会は、それを拒否するところがあり、マイナスがマイナスのまま過ぎて行ってしまうという寂しさを秘めています。
 今日の中学生が、そういう場面に何回か遭遇すれば、ボランテイアの気持ちの良さや楽しさを知って、豊かな人生を送れる一つの要素になると思うのですが。