三つ子の魂

 6歳と3歳の孫を連れて、娘が久しぶりに帰郷しました。3歳の孫娘は、この農場で娘が自宅出産をして生まれました。二人ともほんとに素朴に育っていて、正に三つ子の魂のありかが透明感をもって見えるようでした。
 これから彼らの生きていく世の中をかんがえたとき、放射能の問題だけでも、大きな十字架を背負っていくわけなので、ほんとに可愛そうというか、すまないというか、かわいい分だけひとしおです。
 昔は、少ししかなかったけど、安心で本物でした。今は、有り余るほどあって、見えない分だけ不安で偽物が多い社会。一体どちらがいいのでしょう。前者の方が、物を大切にして、知恵で全部活用してゴミを出さないで、循環が続く社会。後者は、廃棄が多く環境を汚し、健康を害する要素も大きい。
 私たちが願っている有機の里とは、生命体である、動物(人間も含む)、植物(食としての米や野菜など、又衣や住としての素材も含む)、微生物(見えないところで、すべての循環を助けている人間の生存にとっても不可欠な存在)がいいバランスで補完し合っている里を意味します。
 まだ遅くはないと思いますが、今皆で頑張らないと間に合わないかもしれません。一人一人がその位の危機感をもって、自分の足元から行動していくことが、今ほど必要な時はないかもしれません。