ガンジー

 昨日の「スモール イズ ビューテイフル」の中で、シューマッハーが「永続性のある平和のための経済的基礎を築くには、実行の積み重ねが必要だろう。経済至上主義が横行し、破滅に向かっていく中で、これを実行する力をどこに求めたらよいだろうか。一歩進めて、我々自身の中にある貪欲、嫉妬心、憎しみや欲情という暴力を克服する力を、どこに求めたらよいのだろうか。」とあり、その答えはガンジーの言葉「肉体とは別に魂があり、魂は永遠のものであると知らなければならない。この認識を深い信仰にまで高めなければならない」の中にあるとしている。
 これを読んだ時、もう二十年以上前どん底にあった自分を、納得させ、再生させてくれた宮澤賢治の人間定義に全く重なると感じました。それが「私という現象は、仮定された有機交流電燈の一つの青い照明です」という賢治の詩の一節です。この有機交流電燈というのが、正に生命をもったつながりあえる存在としての魂であり、それを一人一人誰もが内側から青い照明として光を放って生きていくことができるのだと定義していると、私はとらえ、それを一貫して追い続けてきました。真の持続する元気もそこから生まれ、その過程から、ピース・エコ・ショップが生まれたり、生ごみを燃さないで堆肥化していくバイオマスタウン構想実現への情熱が生まれたり、その他色々なことが形になりました。
 又、これは真理なのだという感動が、私の中からいくつかの歌となって自然に湧き出てきました。歌というのは、本を読まない人たちの中にも入っていける、万人向きの浸透力があります。願わくば、ガンジーさんや宮澤賢治さんが伝えたかったことを、私のささやかな歌を通して少しでもわかってくれる方がいたら、私の賢治さんへの恩返しになるのですが。