雑草魂

 今日は、気にかかっていたところの草取りをしました。とにかく始めれば、少しずつ弾みがついて、なんとかなっていくものです。
 それにしても、草の生命力に感動しました。地上に見えてる草の大きさよりも何倍もの土を根っこが抱えているのです。特に冬を越すには必死に根毛を伸ばして大地にしがみついていたのでしょう。根についた土がもったいないので釜で落とすと、いい土がたくさん落ちて、雑草が同時に土を耕しているのだとうなずけました。
 こういう生命力というか生活力というものは、自然の厳しさや現実の厳しさに立ち向かってこそ自然にはぐくまれるものなんだろうなと教えられました。
 私が心配しているのは、一昨日の「ゲーム」ではありませんが、架空の世界に夢中になって安住していると、どんどん現実を生き抜いていく力がうすくなって、即ち草でいえば目には見えない大地の下の根っこが貧弱になっていくということです。
 そういう自分たちが置かれている時代に、自分たちはほんろうされ、魂が徐々に抜かれて行くのだということを自覚してほしいと、老婆心から願っています。