内村鑑三

 今日台所仕事をしながら、テレビを見ていたら、内村鑑三という人間像を彼の著書「代表的日本人」を通して、ひも解いていて、とても興味深く聞きました。
 彼は、天、神という超越的な存在を感じ、その声を聴きたいときは、独り山林の中へ入ることを勧め、事実彼はそうしたようです。
 彼は、教会を中心とするあらゆる伝統的制度に頼らず、もっぱら聖書の研究と伝道を重んじた無教会主義者だったそうです。
 このように自分の内なる声に耳を傾け、既存の制度や価値観よりも、自分に忠実な路を選ぶというような人々が、行動力を発揮すれば、世の中は少しずついい方向にかわっていくでしょうに。
 私は、内村鑑三のように学術的に云々の立場ではなく、実践からしか言えませんが、自然と社会、両方が混在している道路のゴミ拾いをしている時が、一番天とつながっている自分の内なる魂が顔をのぞかせる時だったと回想します。
 三年近くほとんど毎日ゴミ拾いをやっていた頃が、自分の原点だったし、そこから次第に社会との関わりが深くなり、現在のNPOに繋がったように思います。