寿の世界

 今日、80歳を超えてもお元気で隣町から、特殊な自転車で会員さんが見えられました。いつも来られるたびに、心に残るお話をされる方で、又面白い方でもあり、いつぞや私の拙著「とりあえず症候群のあなたに」を読まれて、話しの最中に、小指だけを上げて「私は家内もとりあえずですから」と笑って言ったのが印象に深く残りました。
 今日は、最後に「寿の世界を見極めてから、人生を全うしたいですね」とおっしゃいました。寿とは、77歳の喜寿、80歳の傘寿、88歳の米寿、90歳の卒寿、99歳の白寿を意味します。その内のどこかの寿にあるうち、自分のこの世に遣わされた使命は何かを見つけ出し、ずっと追い続ける所に寿が待っているという風に私は受け取り、彼の自転車でお帰りになる後ろ姿に一礼し、お見送りしました。
 ゴルフ場でも、いつも袋をためておいて持ってきてくれる優しいお客さんに、「もったいない・ピース・エコ・ショップ」のお話をしたら、不要になったものはこれから持ってきてくださるとのこと。渡る世間に何とやらです。