優しさ

 今日は、新鮮なお野菜をたくさん持って、ゴルフ場へ勇んで向かったにもかかわらず、最初の頃も、ずいぶん時間がたっても、誰も立ち寄ってくれません。今日のお天気のように寒々しい気持ちになって、又、売り上げゼロの記録更新かもという予感も頭をかすめて、長い間にはそういうこともあるさと自分を慰め、気持ちを切り替え、読み物で時間を有効に使おうとしていた時、若者のグループが通りかかりました。私が声をかけ、応じてくれたので、この売り上げ全部被災地などへ寄付をしていると知って、「じゃあ俺、買う」と言って、二人の若者が共鳴して、ゴルフバッグを置いてくれました。
 たくさん買ってくれたので、「このお金の行先がどこか、書いてある紙要りますか」と聞いたところ「お母さんのこと信頼しているからいい」と。帰りがけに「お母さん、風邪ひかないように、頑張ってください」と。「お母さん」と言ってくれたのもうれしかったし、子供の心、三つ子の魂を感じさせてくれた爽やかさというか優しさが、うれしく、又、彼らの影響で、すぐ後に連鎖反応で、お客さんが又、快くたくさん買って下さり、私の心はいつの間にか温まっていました。
帰ってからもお蔭様で、石鹸製造の前段に必要な天然アルコール作りを気持ちよくゆっくりやることができました。