読書

  ゴルフ場でもったいない・ピース・エコ・ショップをやらせてもらうようになって、いつの間にか確か七年目になっています。ここで、お店番をする生活になって、一番の収穫は読書ができるということです。もし、これがなかったら、現在の会の活動内容までには至っていなかったというか、現在のビジョンが生れていなかっただろうとさえ思います。
 特に会でとっている現代農業の影響は大きいと思います。今日は、二日前から読んでいる伊藤千尋さんの「変革の時代」副題 理想は実現できる を読んでいて、現実に理想を実現できた人が紹介されていて驚嘆しました。
 アメリカの大統領がオバマさんになってから、核兵器の廃絶が叫ばれるようになって、通常兵器の分野でも軍縮が進もうとしている中、一人のアメリカ女性が世界中に埋まっている地雷をなくそうと言い出して、世界中に訴え、結ばれたのが「対人地雷禁止条約」という国際条約なのだということ。では彼女は何で訴えたかというと、インターネットの力を活用したとのこと。その発信されたことに共感した市民団体が、各々の政府に働きかけ、次第に大きなうねりになり、1997年に国の代表がカナダに集まり、「対人地雷条約」が締結されたとのこと。彼女はその功績によってノーベル平和賞を受賞したそうです。そして、最後の落としどころが面白いのです。なんと彼女は、インターネットがほとんどできなくて、仲間がそれはやってくれたとのこと。
 一人一人が、自分にできることをやることで、大きな力になる。先ず一人の市民が動き出す。そこが原点で、仲間がそこから広がっていくことで、世界を動かす力になると筆者は私達を鼓舞してくれています。
 「もったいない・ピース・エコ・ショップ」が全国にひろがったらという私たちの夢も、あきらめずに持ち続けようという気持ちにさせてくれました。