平和憲法

 日本以外に、平和憲法をもっている国をご存知ですか。南米のコスタリカという国だそうです。この国の名前は依然、バナナの生産国で、その残渣をEMを活用して循環させていたということで、憶えているのですが。
 今日、ゴルフ場で読んでいた本で、中南米は1900年代は、軍事政権の圧政の中で、残虐な内戦が頻発し、国民は悲惨な状態の中にあったそうですが、2000年代に入ると次第に沈静化し、民主化の波が広がって行ったということでした。その中で、ニカラグアグアテマラエルサルバドルという中米三か国で和平を実現させたきっかけは、同じ中米地域にある平和憲法の国、コスタリカが和平に向けての対話を仲介させたことだそうです。
 私は、これを知って、最初の発端はどうあれ、日本が平和憲法を守ってきた68年間が、コスタリカのように活かされもせず、無になるかもしれないことを本当にもったいないと心の底から思いました。折角、平和憲法の国という、過去の戦争の陳謝と二度と戦争をしないという決意の表示で、世界戦争を回避できる日本にしかできない使命を、捨ててしまうことにつながるからです。この68年間をどうか無駄にしないでほしいというこの悲痛な願いを、国はどうしてわかってくれないのでしょう。
 マンデラさんのように、平和憲法で、融和の精神で臨めば、世界は日本を守ってくれると思うのですが。