仕組み

 今、日本も時代の分岐点に差し掛かっていて、将来を危惧する沢山の人たちが、夜の寒空に結集し、反対のデモを行い、その姿は全国の人たちの脳裏に刻まれました。でもその声は届きませんでした。その憤懣やるかたなしの思いが、空中分解してあきらめや無関心に終わることなく、これをきっかけにして、国民自らが主体的に何らかの仕組みを考えて、行動に移すことができればと願うばかりです。
 このような熱い思いを持っている人たちだったら、私たちの「もったいない・ピース・エコ・ショップ」の仕組みや目的を理解し、助けてくださるような気がします。ここにもう一度、私たちのお願い文を載せさせてもらいます。

「もったいない・ピース・エコ・ショップ」運動を
           平将門の里、坂東市から全国に向けて発信しよう

 私達の会、猿島野の大地を考える会は、宮澤賢治的世界観に立って、命の支援と環境保全を軸に、世界平和を願って活動しているNPO(非営利活動)法人です。

 平成6年「もったいない」の気持ちから生まれたピース・エコ・ショップは、皆様の暖かいご協力と継続したご支援のお蔭で、会の事業として位置づけられ、これまでに命の支援に総額2500万円以上を送る事ができました。一人ひとりの力が集まれば、自分の足元から世界平和という大きな問題にも、関与、貢献できるということに、日々連帯の悦びや元気、張り合いなどを頂いています。
 そして、この度、それまで形がなかったショップを、農場の一隅に廃材等を活用してもったいないハウス、ピース・エコ・ショップとして整備しました。そして、これを機に、これまでの活動を総括し、現代の危機的状況に対して、普遍的、根本的視点に立ち、宮澤賢治イーハトーブ(理想郷)を目指して、活動を展開していこうという事になりました。

1 活動の名称  「もったいない・ピース・エコ・ショップ」運動
2 活動の目的
  日本に、もったいない精神と世界平和と環境保全の三つを組み合わせた「もったいな  い・ピース・エコ・ショップ」の最初のモデルを作り全国に広げていく事が、これか  らの世代にかつての日本の良さを伝え、日本人としてのアイデンテイテイ(素晴らしい  特性)を取り戻し、現在日本が置かれている危機的状況から一人ひとりが自分の行動  力で生き直していく一助になると考えました。
3 具体的な内容
 (1)イギリスのチャリティショップの仕組みを採りいれ、「もったいない」の門戸を広   げ、社会的経済格差を少しでも軽減する運動を進めて行く事です。
   イギリスのチャリティショップとは、一般市民によって寄付された中古の本、衣    類、陶器、家具などを販売し、その収益金を各々の目的の所に寄付するという仕組   みで、ある一慈善団体によって1948年に設立され、現在ではイギリスとアイル   ランドに一万店近くのチャリテイーショップがあるそうです。    
 このショップの特徴は、
    ①寄付する側は、使えるけど使っていない、もったいない物を活かすことがで      き、自分の身の回りも片付いて気持ちがよく、更に社会のためになる。
    ②買う側も安く買えて、同時に社会のためにもなる。 
    ③社会全体にもったいない風が吹き、ゴミの減量化と助け合いの輪が広がる。
  そこで、これまでのEM関連商品及び余剰農産物などの販売はもとより、皆様から中古  の 本、衣類、陶器、家具、電気製品等のご寄附をつのりたく、まだ使えると思われ  る物が ありましたら、ご連絡またはお持ち頂ければ有難い限りです。
(2) 3/11以来日本中を苦しめている新たな環境問題への対応です。この根本的解    は、未だ示されておりません。私達は、それ以前から「次世代のため、元気、安    心、希望を与える住民参加の有機の里創り」という理念を掲げ、「坂東市有機の    里創り研究会」部会を発足させ、坂東市バイオマス活用推進計画の申請を働き    かけ、それに有効な微生物、EMの中の主役である光合成細菌の培養に取り組んで    きました。
    そして、3/11の後、その微生物が放射能を減らすという事を知り、市の測定    器それを検証、確認しました。そこで県の「コミュニテ―協働事業」に「光合成    細菌を使った生ごみの自家処理法と安全な社会創り」という題名で応募し、採択    され、その助成金も充てて、百倍利器も設置、培養のためのビニールハウスも建    てる事ができました。又、それによって市の後援でフォーラムを開催、市の環境    基本計画にも掲載され、市からバイオマス活用推進計画申請に着手する旨の回答    も頂きました。
    現在は、坂東市との委託事業、EMによる米のとぎ汁流さない運動と川の浄化活動    による排水浄化や、くらしの会と生ごみの自家処理の普及に取り組んでいます。
    生ごみ、米のとぎ汁、廃油などは、そのまま廃棄すれば費用もかかり、環境を汚    しますが、EMや光合成細菌等の有用な微生物の力を借りれば、もったいない立派    な資源となります。これらは、生活に密着した良い教材なので、今後は、小中学    校の総合学習や環境体験学習を通して、親子共々にもったいないを伝える事に力    点を置いて、社会に発信していけたらと思っています。

 以上二つのことを核に、皆様のご協力でもったいない・ピース・エコ・ショップが時代を変えるお手伝いができれば幸甚の悦びです。今後は、ここに集う人たちが、つながりあえ、お互いを活かしあえる関係を築いていけたらと願っています。
最後に、「もったいない」を少しでも多くの人たちにわかって頂くために、拙い歌ですが、ピース・エコ・ショップのテーマソングとして活用して頂ければ有難いです。以上について、忌憚のないご意見やご感想をお待ちしています。

         もったいないは二つのエコ          詩と曲 小野 羊子

  Ⅰ、 もったいないは 二つのエコ 二つのエコ
      エコロジー アンド エコノミー
      ラランラ ランラン もったいないで みんながつながろう
      もったいないで   地球をクリーンに
      もったいないで   みんながつながろう

   2、 もったいないは 日本の宝 日本の宝
      世界に伝えよう 世界に広めよう
      ラランラ ランラン もったいないで みんなが幸せに
      もったいないで   地球を楽園に
      もったいないで   みんなが幸せに

 〒306−0505茨城県坂東市菅谷2118 NPO法人猿島野の大地を考える会   TEL&FAX  0280-88-7670   ブログ 坂東市有機の里創り研究会で検索下さい。