憲法九条

日本社会が、敗戦から今日まで拠って立ってきた土台である憲法9条が、変えられようとしています。先日ゴルフ場で店番しながら読んだ本によると、世界で平和憲法を有する国は、日本と南米のコスタリカだそうです。コスタリカは、平和憲法にして、それまでの軍事費は全て教育費に充て、国民は平和憲法の内容を知るのに熱心で、憲法違反をした場合には、子供でも上告して、それが正しければ国は改めるそうです。
 日本において、国民の中にそれほど憲法9条にしても浸透しているでしょうか。だんだん戦争体験者はいなくなり、今日の若い人は「特攻隊」の存在や意味を知りません。生れたときから平和で、平和のありがたみを知る機会がありません。それゆえ、平和憲法への関心も希薄で、だからと言って、コスタリカのように国が憲法の内容を学習させる国民教育をしません。そこで、彼らが成人になっても、社会への関心が薄く、おまかせ民主主義になってしまうのも当然です。
 今日、もったいない ピース エコ ショップの協力者の会員さんが、留守中に農場に新聞の切り抜きを置いていってくれました。まだ37歳の女性が最初一人で発想し、「憲法9条ノーベル平和賞を」という運動を始めて、だんだん支持が拡がってきているという事でした。「かわいい子には旅させろ」という諺ではありませんが、社会問題に無関心だった彼女が、留学先のオーストラリアで各国の難民の窮状に出会ったことが、平和憲法のありがたみを痛感させてくれたのだそうです。
 一人の行動が、新聞に取り上げられ、紹介されたことで、その実行委員会もでき、フェイスブックもありどんどん広がっているとのこと。私たちの「全国にもったいないショップをという運動」にも似ていて、とても親近感を持ちました。みなさんも応援してやってください