禁断の木の実

 現代社会は、或る意味、行き着くところまで来てしまっている感があり、閉塞感に満ちています。もちろん、その外で自分の価値観で独自に生きて、充実している少数派もいます。しかし、大半は社会の変転極まりない流れに巻き込まれ、どうしようもないというあきらめの中で生きていて、ますます閉塞感が広がっていきます。
 現代に生きる私たちは、「文明という禁断の木の実」「命より金という禁断の木の実」を食べてしまったという自覚を持って生きることが、新しく生きなおす原点であると思います。
 文明より文化、お金より命を重視して生きれば、たくましくなり、元気、安心、希望がそこに生れること請け負います。
 もったいない魂が、一人一人の中に住み着けば、大きな力を発揮します。そして、そこに助け合いの輪も広がります。だれでもいつ終わるかわからない自分の時間を、次世代にもったいないというバトンを渡すために使おうではありませんか。